読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

少女サナトリウム

シナリオライター木野誠太郎(きのせい)があの事件についてついに語ります 連絡先⇒kinoseitaro@gmail.com

神戸短歌賞

短歌をぼんやりとはじめてある程度経ったので、まずは地方賞からという感じで神戸短歌賞に投稿してみました。

結果としては、全体得票数3位(新人賞次席)という感じでした。1次審査で新人のなかでは得票数がもっとも多かったのですが、2次審査であえなく落選とのこと。

また頑張ります。

以下投稿した拙歌20首。

闇に消えゆく眠り姫たち

人が死ぬ自宅近くの踏切音聴きながらにして過ごす夏の日

茫洋をところかまわず青として空のパズルに組み込んでいく

思い出はハサミでしゃんと切れて落つ足先のない男のはなし

星座表と星を較べて知る星のかがやきはいつもいつもまぼろし

仏壇の花の種類を数えつつ色彩感覚きたえゆく夜

右に人、左に人の小宇宙向かいの人だけわれを見ている

酸の空から降りそそぐ酸の雨アンドロギュヌス胎から出でたり

横顔がきれいなあの子の横顔がきれいなだけの窓の光景

ミキとミカふたりはいつも仲良しで「美」の字をめぐって殺しあってる

出来損ないの人間が出来損ないのフルーツを間引く果樹園

感嘆符飛びて交じりて列をなす数学Ⅱ・Bの森闇ふかし

浴びるよに酒!酒を飲むモーリス・ユトリロの白の乾きたる日々

トラックを駆けずりゆくは寧馨児黒きひとみを地にたずさえる

不連続自傷のこりし手を取ってmichaelの母は僕を撃ったね

リフレイン・リフレイン・リフレイン終わらない衝動と縄のあと

曳航するふたつの船の闇に出で闇に消えゆく眠り姫たち

イヤホンを突き抜けし部族の祝祭は人食人たるわれの雄叫び

金色のメッキ剥げたる銀色の身体は夜の闇にとけゆく

まなざしは天蓋にあり股割れの血に染められし気高きアリス